お菓子ラッピング完全ガイド
手作りのお菓子やこだわりのスイーツを、大切な人に贈るとき、
ラッピングに悩んでいませんか?
「お店みたいにおしゃれにしたいけど、食品だから衛生面が心配…」
「ラッピング用品を探していると『一次包材』と出てくるけど、一体何のこと?」
そのお悩み、もしかしたら「一次包材」と「二次包材」の役割の違いを意識できていないことが原因かもしれません。この2つの違いを理解するだけで、あなたのギフトは安全性とデザイン性を両立させ、格段に素敵な仕上がりになります。
それぞれの役割を明確に分けることで、衛生管理は機能的な「一次包材」にしっかりと任せ、見た目の美しさは「二次包材」で心ゆくまで追求できます。
今回は、一次包材と二次包材の選び方から、周りと差がつく組み合わせのアイデアまでご紹介します。あなたの心のこもったギフトを、最高の形で届けるお手伝いをします。
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まずは基本から!「一次包材」と「二次包材」とは?
ラッピングを成功させる鍵は、包材の役割を理解することです。
まずはそれぞれの意味と重要性を見ていきましょう。
食品に直接触れる「一次包材」- 衛生と品質を守る要

一次包材とは、クッキーやチョコレートなどの食品に直接触れる包装のことです。
主な役割は、湿気や乾燥、ホコリなどから食品を守り、衛生と品質を保持することです。
特に手作りのプレゼントや、たくさんの人に配るおすそ分けでは、この一次包材が贈り手の細やかな心遣いを伝える重要なポイントになります。
ギフトの顔となる「二次包材」デザイン性と想いを伝える装飾

二次包材とは、一次包材で包んだものを、さらに外側から装飾するためのアイテムです。
リボンやシール、タグなどがこれにあたり、ギフトの見た目の華やかさやオリジナリティを演出します。
贈る相手の好きな色を取り入れたり、メッセージを添えたりすることで、「あなたのために選びました」という特別な気持ちを形にできるのが二次包材の魅力です。
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【一次包材編】
お菓子の魅力を引き出す!おすすめ小袋の種類と選び方
まずはお菓子を包む袋、一次包材を選びましょう。
中に入れるお菓子に合わせて最適な小袋を選ぶのがポイントです。
① 見た目が命のお菓子に!「透明袋(OPP袋)」
- 【特徴】
- 透明度が高く、ハリがあってシワになりにくいのが特徴です。
中に入れたお菓子の色や形をそのまま見せることができます。 - 【おすすめのお菓子】
- アイシングクッキー、カラフルなマカロン、デザイン性の高いチョコレートなど。
- 【ポイント】
- 最もアレンジの幅が広い一次包材です。
このあと紹介する二次包材(シールやリボン)のデザインがよく映えます。
②-1 機能性も重視するなら「ジップ付き袋」

- 【特徴】
- ジップ付きなので、1回で食べきれなくても口を閉じて、湿気や乾燥から守ってくれます。
- 【おすすめのお菓子】
- 手作りのグラノーラ、ナッツ、ドライフルーツなど、少しずつ楽しんでほしいものにおすすめです。
- 【ポイント】
- 食べかけでも保存が利くため、受け取った相手への配慮が伝わる機能的な一次包材です。
②-2 ワクワク感を演出する「窓付き袋」

- 【特徴】
- 袋の一部が透明フィルムになっており、中身がチラリと見えるデザインです。
- 【おすすめのお菓子】
- パウンドケーキの断面や、マドレーヌの焼き色を見せたいときにおすすめです。
- 【ポイント】
- 「何が入っているんだろう?」という開封までのワクワク感を演出できます。
お菓子の「顔」となる一番美味しそうな部分を窓から覗かせることがコツです。
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【二次包材編】
いつものギフトを格上げ!“ちょい足し”装飾アイデア
一次包材でお菓子をしっかり包んだら、次はいよいよギフトの仕上げです。
二次包材となる装飾アイテムで、想いを込めて飾り付けましょう。
① リボン・紐で華やかさをプラス
シンプルな小袋も、リボン一本で印象が大きく変わります。
- ボリュームアップ
- リボンを2〜3色重ねて結ぶだけで、ゴージャスな印象になります。
- ナチュラルに
- 紙素材のラフィアや麻紐を使えば、温かみのある雰囲気を演出します。
- 結び方で変化を
- いつもの蝶結びを「本結び」や「クロスがけ」にするだけでも、洗練された印象を与えます。
② タグ・シールで想いを伝える
ラッピングのアクセントとして、タグやシールは欠かせない二次包材です。
- ②-1【主役級シール】
- 無地の小袋には、ゴールドの箔押しやデザイン性の高いシールを一枚貼るだけで、一気に華やかになります。
結婚式のプチギフトには「ありがとう」などのメッセージシールが定番です。
- 【味シール】
- 味シールは、食品のパッケージに貼られる小さなシールのことで、商品の風味や特徴を消費者に分かりやすく伝える重要な役割を担っています。特に、中身が見えない包装や、見た目だけでは味の想像がつきにくい商品には欠かせない存在です。
- ②-2【心を込めたタグ】
- メッセージを添えたタグを結び口につければ、心のこもったアクセントになります。動物柄のタグは、お子様向けやカジュアルなお礼にぴったりです。
③ 造花ピックでオリジナリティを演出
ほんの少し異素材を加えるだけで、ラッピング上級者のような仕上がりになります。
- 【造花を添えて】
- リボンの結び目に、小さな造花やドライフラワーのピックを挟むと、ぐっとナチュラルで優 しい印象になります。
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まとめ:一次包材と二次包材を使いこなし、最高のギフトを
たった一枚の小袋も、「一次包材」と「二次包材」という役割で捉え直すことで、ラッピングの目的が明確になります。
一次包材で、大切な人へ贈るお菓子を衛生的に、そして美しく包む。
二次包材で、相手の笑顔を思い浮かべながらオリジナリティと感謝の気持ちを飾る。
この2つのステップこそが、あなたのギフトを何倍にも素敵なものにする秘訣です。大切なのは、高価な包装紙や豪華なリボンではありません。贈る相手を想い、「どんなデザインなら喜んでくれるかな?」と考えるその時間こそが最高のプレゼントになるはずです。
ぜひ、あなただけの特別な想いを伝えるラッピングに挑戦してみてください。
