思いを伝える
ギフトボックスの選び方
何が違うの?
「大切な商品を届けたい」「特別なギフトを贈りたい」
そんな時、中身だけでなく、それを包む「箱」も重要な役割を果たします。しかし、いざ包材を使用しようと思っても、「貼箱?トムソン箱?何が違うの?」「どちらを選べばいいか分からない」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
包材選びは、ブランドのイメージや商品の価値を左右する大切な要素です。間違った選択をしてしまうと、
「思ったより安っぽく見えてしまった」「強度が足りず商品が傷ついてしまった」といった失敗にもつながりかねません。
この記事では、包材の基本である「貼箱」と「トムソン箱」についてご紹介します。それぞれの構造的な特徴から、メリット・デメリット、価格、強度、最適な用途まで、あらゆる角度から比較し、お店の最適な箱選びのお手伝いができたら幸いです。
商品の魅力を最大限に引き出す、理想のパッケージへの第一歩を、踏み出しましょう!
重厚感と高級感の象徴
「貼箱(はりばこ)」とは?
まずご紹介するのは、上質さを感じさせるギフト包材として定番の「貼箱」です。
貼箱のデザインによって、特別な雰囲気を演出します。
貼箱の構造と特徴

貼箱は、厚紙で作られた丈夫な芯材(内箱)の四隅をテープで固定し、その上から美しいデザインが施された化粧紙や特殊紙を丁寧に貼り合わせて作られる箱です。芯材となる厚紙が丈夫で、角がしっかりと立つため、箱そのものに重厚感と強度があります。
また、化粧紙を貼り合わせる製法から「貼箱」と呼ばれ、その名の通り、紙の質感や手触りを活かした多様な表現が可能です。
貼箱豆知識
貼箱の上の箱を「蓋(フタ)」。下の蓋を「身(ミ)」と呼び、貼箱の身と蓋のことを「C式(かぶせ蓋)」と呼びます!

貼箱のメリット・デメリット
- 圧倒的な高級感と重厚感
- 貼箱最大のメリットは、その見た目の美しさです。角がシャープに出ており、歪みが少ないため、しっかりとした印象を与えます。ブランドイメージを重視する商品や、高価格帯の商品の包材に最適です。
- 優れた強度と耐久性
- 厚手の芯材を使用しているため、丈夫です。重量のある商品を保護する目的とした箱で、安心して使用できます。
- 組み立て要らずで人件費削減
- 貼箱は、店舗の作業効率を高め、人件費削減につながります。貼箱は完成した状態で納品されるため、スタッフによる「箱起こし」の作業が不要です。これにより箱を組み立てる時間が大幅に短縮され、特にクリスマスやバレンタインといったギフト需要が高まる繁忙期には、作業負担も軽減されます。
作業負担の削減から出来た時間は、接客や製造といったお店のブランディング業務に有効活用することが出来ます。店舗全体の生産性が向上し、人件費の最適化だけでなく、顧客満足度の向上にもつながります。
- 比較的コストが高い
- 芯材の組み立てから紙の貼り付けまで製造工程が多く、また、使用する材料が複数あることなどから、トムソン箱に比べてコストが高くなる傾向があります。
- 保管スペースが必要
- 完成された箱の形で納品されるため、在庫として保管するスペースの確保が必要です。
貼箱が向いている用途

高級菓子、短期間のイベント商品などにおすすめ!

焼き菓子用の貼箱は、商品の付加価値を最大化し、高単価ギフトの販売に向いています。貼箱特有の重厚感と美しい質感は、中身の焼き菓子をより一層上質に見せ、お客様に「特別な贈り物」という強い印象を与えます。大切な方へのギフト選びでは、パッケージの高級感が購入の決め手となることも少なくありません。デザイン性の高い貼箱は、ギフトとしての信頼性を高めます。
「特別なギフトならあのお店」という印象を与え、結果として、お客様が価格以上の価値を感じ、高単価なギフトセットの販売と客単価アップにつながります。「モルシェ」では、シンプルな無地のものから、イベントにあった遊び心あるデザインまで、様々なサイズとデザインの貼箱をご用意しています。
貼箱商品紹介
コストパフォーマンスと多様性の
「トムソン箱」とは?
私たちの生活の中で最も目にする機会の多い「トムソン箱」です。
お菓子の箱からティッシュの箱まで、あらゆるシーンで利用されています。
トムソン箱の構造と特徴

トムソン箱は、1枚の平らな厚紙を「トムソン型」と呼ばれる木製の型で打ち抜き、折り線やミシン目などをつけてから、接着・組み立てて作られる箱です。この打ち抜き加工のことを「トムソン加工」と呼ぶことから、この名が付きました。一般的にキャラメル箱のような形状が知られており、印刷された1枚の紙から立体的な箱へと姿を変えます。そのため、印刷紙器やカートン、組箱とも呼ばれます。
トムソン箱のメリット・デメリット
- 保管スペースが省スペース
- 貼箱と比較して、組み立て前の平らな状態で納品されるため、在庫として保管するスペースが少なくて済みます。
- 貼箱に比べて軽量
- 一枚の厚紙から作られるトムソン箱は非常に軽量なため、お客様がお手土産として持ち運ぶ際の負担を軽減します。特に複数個を一度に購入されたり、公共交通機関で移動されたりするお客様にとって、この軽さは嬉しいポイントです。
このようにトムソン箱は、貼箱に対して比較的安価であり、優れたコストパフォーマンスがあります。
- 貼箱に比べ強度が劣る
- 1枚の紙を折り曲げて作られているため、貼箱のような重厚感や強度はありません。
- 組み立てにミスや時間がかかる
- 一枚の紙の状態からスタッフが手作業で組み立てる「箱起こし」に時間がかかる為、特にクリスマスなどの繁忙期には、この作業が大きな負担となります。また、手作業であるため、折る箇所を間違えたり、折り方が分からず、紙を破ってしまうリスクがあります。
- 安価な印象を与える場合も
- 広く普及しているため、用途やデザインによっては、貼箱が持つような「特別感」や「高級感」 の演出は難しくなります。
トムソン箱が向いている用途

クッキーなど、ちょっとしたギフトにおすすめ!

トムソン箱は、日常的なお手土産やカジュアルギフトなど、商品展開に向いています。貼箱に比べ製造コストを抑えられるため、焼き菓子ギフト全体の販売価格を下げ、お客様が手に取りやすい価格設定にすることが出来ます。「ちょっとしたお礼」といった気負わないシーンにマッチします。
また、昨今は、ギフトより、自分自身へ「ちょっとしたご褒美」で購入するお客様が増え、購入動機が自分自身のためになりつつあります。コストとデザイン性のバランスが良く、幅広いお客様にアピールできるギフト作りにおすすめです。
トムソン箱商品紹介
貼箱 vs トムソン箱 4つの違い
ここまで貼箱とトムソン箱の特徴を見てきましたが、改めて比較表でその違いを整理してみましょう。
貼箱 | トムソン箱 | |
---|---|---|
見た目・ 高級感 |
非常に高い |
デザイン次第 |
構造・ 強度 |
頑丈 |
日常使いには充分 |
価格・ コスト |
高価 |
安価 |
納品形態・ 保管 |
完成品納品 |
平納品 |
まとめ
今回は、包材の基本である「貼箱」と「トムソン箱」について、その違いと選び方をご紹介しました。
貼箱は、上質さや強度、特別感を重視する場合に最適な、「特別な贈り物」のための箱です。
トムソン箱は、コストパフォーマンスや、省スペースでの保管のしやすさに優れ、日常的な商品から販促品まで幅広く対応できる箱です。どちらが良い・悪いということではなく、それぞれの特性を理解し、「目的」「商品」「予算」「数量」に合わせて最適なものを選ぶことが、ギフトづくりの成功の鍵です。
あなたの素晴らしい商品や想いを届けるための手助けになれば幸いです。
通販サイトモルシェでは、これからも皆様の包材選びを全力でサポートしてまいります。